設計・施工マニュアル(案)

PAE系ポリマーセメントモルタルを用いたコンクリート構造物の補修・補強に関する設計・施工マニュアル(案)2018年9月

マグネラインを用いたコンクリート構造物の補修・補強工法技術委員会は平成22年10月に結成され、ポリマーセメントモルタルによる補修・補強技術の向上と相まって,技術指針の改定を重ねてきた.その主なものは、以下であり,検討結果を踏まえて、施工方法の見直し、留意事項をまとめ直しました。
  • 1.

    マグネラインの材料の見直しと材料特性の再検討を行ない、規格値を新たに設定

  • 2.

    マグネラインの促進中性化試験を実施し、初期養生が耐久性指標 に与える影響の大きいことを検証するとともに、中性化速度はW/C=60%の普通モルタルのものに対して1/5程度と小さいことを確認

  • 3.

    マグネラインで補強した棒部材のせん断耐力の算定方法を定式化し、使用状態の曲げひび割れ幅の推定方法を定性的に提案

  • 4.

    吹付け工法の適用性を拡大

  • 5.

    補強鉄筋の重ね継手の要素試験およびはりの曲げ試験を実施し、継手の設計法に取り入れ

現在,既存構造物の寿命50年を続々と迎えますが、我国の社会的・経済的状況では、これらを更新することは不可能であり、損傷部分を維持管理しながら延命化を計り、長寿命化する必要性が叫ばれています。その半分以上がコンクリートに関するものであり、コンクリート構造物や構造要素の補修・補強にポリマーセメントモルタルが必要不可欠なものとなっています。益々の本技術の活用が期待されるところであります。
本マニュアルはポリマーセメントモルタルの一種であるマグネラインを用いる場合のコンクリート構造物の補修・補強に関する設計・施工マニュアルとしてまとめたものでありますが、他のモルタルの場合にも応用できるものとなっており、参考にしていただければ幸いです。

マグネラインを用いた
コンクリート構造物の補修・補強工法技術委員会
委員長 松井繁之

第4版の出版後、さらなる試験データの蓄積により、PCM工法の信頼性向上が推進されてきた。今回第5版となる本マニュアルの改定では、これらの知見を取り込むとともに、施工時におけるPCMの作業性評価手法を付属資料に加えた。
これらの技術成果は、本技術委員会発足から今日まで委員長を務められた松井繁之先生(大阪大学名誉教授)のご尽力によるものである。ここに感謝申し上げるとともに、本マニュアルがPCM工法のさらなる技術向上に繋がることを期待する。

2018年6月
PAE系ポリマーセメントモルタルを用いた
コンクリート構造物の補修・補強工法技術委員会
委員長 東山 浩士

マニュアル第4版第6版第2刷: 2023年5月

マニュアル第1版第1版:2012年4月

マグネラインを用いたコンクリート構造物の補修・補強工法技術委員会

技術委員会

委員長 東山 浩士 近畿大学理工学部 社会環境工学科 教授
副委員長 水越 睦視 神戸市立工業高等専門学校 都市工学科 教授
委員 河合 慶有 愛媛大学大学院理工学部 准教授
委員 財津 公明 東亜コンサルタント株式会社 専務取締役
顧問 松井 繁之 大阪大学 名誉教授
顧問 豊福 俊泰 九州産業大学 名誉教授

ワーキンググループ

主査 大久保 誠 前田工繊株式会社 構造物メンテナンス推進部
副主査 中井 裕司 前田工繊株式会社 インフラ事業営業本部 顧問
委員 三ツ井 達也 徳倉建設株式会社 東京支店 支店長
委員 三木 健義 株式会社三木組 代表取締役
委員 渋谷 元 株式会社松本組 副社長
委員 内田 明 前田工繊株式会社 インフラ事業営業本部 顧問
委員 秋山 茂信 前田工繊株式会社 インフラ事業営業本部長
委員 辻 総一朗 前田工繊株式会社 開発技術部

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